怪獣の部屋

7.B級洋画編

この題名を聞くと血が騒ぐのは僕だけか

 

ビデオかDVD出ないかなーTV放送でもいいぞ

 「魔獣大陸」。この言葉を聞いて”ぴくっ”ときた人は通です。

 上の文章で「魔獣大陸」のところををそっくり「最後の海底巨獣」に置き換えても可。この二つの映画はまさに怪獣映画と呼ぶにふさわしい・・かどうか知らないけど、僕の想い出の映画です。両方とも遠い昔TVで2回くらい観ただけなんで、話は全然覚えてないけど、はじめからおしまいまで怪獣が出っぱなしだったという記憶だけがあります。小さいとき、特に洋物は、題名で怪獣が出そうでも、ストーリーについていけずに、途中で挫折することがよくあったけど、こいつらは幼い僕でも十分楽しめたんです。

 「魔獣大陸」で憶えているのは、貝みたいな気持ち悪いのがぎっしり詰まった水槽に落とされる処刑の場面。これは気持ち悪いっすよ。貝ですよ貝。貝にまみれて死ぬ・・。おおっ、なんか気持ちよさそうな気もしてきたぞ。あと、出てくるおねえちゃんの胸元が大きく開いていて、家族団らんの空気に走った一瞬の緊張!。そう、当時は、テレビは家族で観るものって決まってたんです。

 次は「最後の海底巨獣」(巨乳じゃねえぞ)。これはコマ撮りの恐竜がずーっと暴れっぱなしで、原始人とかも出てきて、最後に男の人がショベルカーかなんかで恐竜をやっつけるってなお話でした。僕のコマ撮り好きは、どうやらこのあたりから始まってるようです。

 この2本は確か、今は無き土曜映画劇場で観たと記憶しています。土曜映画劇場というのはPM9:00からの1.5時間枠の番組で、これが終了したあと「土曜ワイド劇場」に変わったと思うけど違ったっけ。”土曜9時”ああなんというすばらしい響きでしょう。あしたは休みだし、”仮面ライダー”〜”8時だよ全員集合”へと続くゴールデンタイム。そして週一回この日だけ許された夜更かしの興奮。あのときだったからこそ面白かったのかも・・。今見たらちょっとがっかりするかもね。うん、記憶にそっとしまっとこ。

「原子怪獣現る」ハウゼンの単独デビュー作そしてゴジラの元ネタ

「原始怪獣ドラゴドン」観てないけどイカすポスターなのでのっけました

「怪獣ゴルゴ」話は日活ガッパにそっくり、というかこっちが先。うーんゴルゴか〜

「絶対の危機」(TV放映題”人食いアメーバの恐怖”)若き日のスティーブ・マックイーン主演

 「原子怪獣現わる」は前にも書いたけど、ゴジラの元になった映画。しかし、実はこれにも元ネタがあります。それはレイ・ブラッドベリの短編”霧笛”。サタデイ・イヴニング・ポスト紙に掲載されたこの小説の映画化権をもとに製作されたのがこの「原子怪獣現わる」なんです。ストーリーは、北極での水爆実験によって目覚めた怪獣リドサウルスがニューヨークにやってきて大暴れするお話。(なんでわざわざN.Yまで来るのかなんて決して気にしてはいけない。)つまり、ゴジラの生みの親はレイ・ブラッドベリであるということになります。(ならんならん)

 「怪獣ゴルゴ」いやーすごい題。ポスターの顔もなんか苦み走ってるし、結構いいでしょ。これは英国製怪獣映画なんだけど、洋物にしては珍しく着ぐるみ特撮でなかなか質も高いです。

 あと怪獣と呼ぶかどうか迷うけどアメーバ。なんか一時期花火のように盛り上がった記憶があるけど、これも結構いけます。このころ小学校ではスライムというおもちゃがブレイクしたよね。パート2もあるけどやっぱマックイーンがでてるってとこがいいのでこっちは却下。

 ゴジラやガメラもいいけど、こいつらB級特撮洋画の世界も結構奥が深いです。

(2000/1)