怪獣の部屋

14.実在の怪獣編2

げげっ。フランスで捕獲された巨大ナマズ。これはまだ小物だそうです

カナダ、マニトバ湖の怪獣マニポゴ。 1962年地元の猟師が撮影。

16世紀スウェーデンのオラウス・マグナス大司教が描いたシーサーペント。

  1992年の「アメリカ動物学委員会」で、カナダブリティッシュ・コロンビア大学海洋生物学者ポール・レブロンド博士とカナダ自然博物館前館長の動物学者エド・ブースフィールド氏による驚くべき学術論文が発表された。「”キャディ”に関する共同研究」である。以下その要約

(体の特徴)馬もしくは蛇に似た頭部。蛇のように長い胴。背中にこぶ状の突起がある。ヒレは目撃されているが、手足に関する目撃談はない。ネッシーに代表される恐竜タイプのUMA(未確認動物)ではなく、シーサーペント系の大海竜タイプのUMAである。(棲息地)カナダ ブリティッシュ・コロンビア州の太平洋北方、バンクーバー島沖合。カナダ西海岸に繁殖地があると思われる。

どうです。鳥肌たってきたでしょ。このキャディ。写真に撮られたことがないのでイマイチ知名度は低いけど、かなり実在の可能性の高いUMAだといえます。大きさは目撃談によって12mから60mとさまざま。今後の研究に期待しましょう。

フランスのアンデー海岸に打ち上げられた怪生物。体長4.8mで頭部はカメに似ており2本の触覚と外肢が前後に2本ずつみとめられたという。(1951/2) イギリス パラサンズ海岸に打ち上げられた下半身だけの死体。船のスクリューで胴体を真っ二つに切断されたのではないかとみられている。(1928/6)
 シーサーペントの目撃の歴史は非常に古い。神話や伝説にもそれらしきものはよく登場するが、歴史に初めて登場するのは紀元前4世紀のこと。ギリシャの哲学者アリストテレスはその著書の中で、リビア沖の海に棲息する巨大なウミヘビが、航海中の船を襲い転覆させた、と記している。また、16世紀にはスウェーデン、ウプサウの大司教オラウス・マグナスが、北欧ノルウェー沖でたびたび船や人を襲うという体長60mの大ウミヘビについて、著書「北部住民の歴史」の中に書いている。

 これらのことから導かれる結論はひとつ。「海に行くときはカメラをわすれるな」ということ。

1934/4 ネッシーの、通称「外科医の写真」。トリック写真だったことが最近になって発表され、世界中がずっこけた。

1933/3 ドナルディナ・マッケイ夫人が撮影したという初のネス湖の怪獣写真。約60年後に発表され話題となった。

前出の写真が発表されるまでは、これが第一号写真とされていた。(1933/11 ヒュー・グレイ氏撮影)

 ヨーロッパにはとてつもない大ナマズがいる。”ウェルズ”と呼ばれる怪魚だ。最上段左の写真がそれ。この写真はまだ小物で、大きなものになると体長6m(ほんとかぁ)にもなるという。このウェルズ、アヒルや犬、ときには人間までも襲う(ほんとかぁ)らしい。漁師たちの話では、捕らえたウェルズの腹から人間の遺体が出てきたことがあるという。ハンガリーでは、ウェルズに少女二人が呑み込まれるという事件(ほんとなのかぁ)が起きている。(以上学研「UMA」より)

 そしてこの日本にも巨大魚はいた!。沖縄県水釜漁港で会社員仲宗根朝吉さんによって釣り上げられたウナギはなんと長さ3.5m重さ11キロ。ウナギは環境によって巨大化することがあるというが、これはかなり凄い。しかもこのウナギとても旨かったという。(食ったのかぁ)

前に紹介した「なぜなにきょうりゅうと怪獣」に出てくるネッシー。これを見た子供達はネス湖にだけは死んでも行くまいと堅く心に誓ったという。

ネス湖の怪獣の写真の中でも最も近距離から鮮明に撮られたもの。まさかこれはトリックじゃないよね。(1960/5 ピーター・オコンナー氏撮影)

ネス湖で最も目撃の多発するアークハート城のほとりにて。このぐらいのボケた写真のほうが真実味があって安心です。(1955/8 P・A・マグナブ氏撮影)

 僕はデートコースに、よく博物館やデパートの古代なんとか展を盛り込んで女の子に嫌がられていた。しかし、ひとつだけ嫌がられなかったのは水族館。恐竜や遺跡が好きという女性はあまりいないが、水族館なら許すという女性は多い−ということを僕は学習した。これを趣味と実益の一致といいます。そして僕は世界各地の水族館を巡るうちに、やがて信じられない生物を目の当たりにすることになるのだったぁっ。

 まず”下関水族館”からはリュウグウノツカイの標本。この深海魚は、成魚になると体長10mを越すそうですが、ここにあるものはたしか7〜8mくらいだったかな。痺れます。(福岡の”マリンワールド海の中道”にも小物の標本あり)

 大分県別府市の水族館”マリーンパレス”からはワニガメ。ガメラとゴジラを合体させたようなその姿はこれまた痺れます。別府は水族館以外にも、地獄巡りの中のなんとか地獄で、10mのワニとか3mのピラルクとかに出会えて気絶しそうになります。

 大阪”海遊館”からはやはりジンベイザメ。体長8mの巨体は圧巻。僕が行ったときは2匹いたけど、噂では1匹死んだそうな。

 そして最後は、神奈川県の湘南”江ノ島水族館”。ここには、信じられない大きさのアザラシ(だったかセイウチだったかトドだったかオットセイだったか忘れた)がいた。僕が見たときはもう剥製になってたけど、その大きさはまさに桁外れ。名前や体長のデータをおさえようと公式ホームページなどで調べてみたけど、どこにも記載がないのは残念です。かすかな記憶では、体長5〜6mはあったような、いやもっと大きかったか?(誰かデータ持ってたら下さい)

 こいつらは、たまたま個体数が多かったから水族館でお目にかかれるけど、少なかったら間違い無くまぼろしの怪獣でしょう。そう。水族館は怪獣にいちばん近い場所だったのです。

ネッシー衝撃の写真。ちょっと距離感が分かりにくいです。(1972/7)

イギリス南西部ファルマス湾に出現する水棲怪獣モーゴウル。(1976/2)

同じくこれもモーゴウル。これはヘルフォード川河口で撮られたもの。(1976)

 海に行くとき、カメラを忘れる者は、災いである。(聖書 ヨハネ黙示録より)

(2000/4)